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基礎知識

APIとはプログラム同士を繋ぐインターフェース。活用の幅を広げるCMS連携をご紹介します。

プログラム同士を繋ぐと業務効率の改善や顧客サービスの向上につながります。APIを使ってCMSと連携するメリットをご紹介します。

APIとは?

API(Application Programming Interface)は、ソフトウェアやアプリケーション、プログラム同士が情報をやり取りするためのインターフェースです。データや機能を共有するための仕組みであり、データの取得や送信、処理、操作などの機能を連携することが可能です。APIをWebサービスやクラウド、データベースなどシステム間のデータ連携に用いることで開発コストや運用負荷の削減につながっていきます。

CMS連携とは?

CMS連携とは、コンテンツ管理システム(CMS)と他のシステムやアプリケーションとの間でデータや機能を共有することです。CMSはWebサイトやアプリケーションのコンテンツを管理するためのツールであり、記事や画像、ビデオなどのコンテンツを作成、編集、公開する機能を提供します。

CMSとAPI連携することにより、システムやアプリケーションとの間でデータの受け渡しや同期を行います。例えば、CMSのコンテンツを別のシステムで表示したり、別のシステムで作成したコンテンツをCMSに取り込んだりすることが可能です。また、CMS連携を利用することで、他のシステムやアプリケーションから操作することができます。

Webサイトやアプリケーションを個別に運用していると、開発コストが増えたり、更新漏れなどのミスを未然に防ぐための人的負担がかかることになります。例えば、通販サイトを例に上げると、メインシステムと注文・在庫データをAPI連携することによりリアルタイムに情報を反映し、在庫切れや顧客対応へのスピードアップにつなげ、人的リソースをマーケティング活動に充てることが可能になります。よって、さらなる売上アップを目指すことができるのです。

APIを利用したCMS連携の事例

APIを利用したCMS連携の事例としては、以下のようなものがあります。

  • SFA(営業支援ツール)やCRM(顧客管理ツール)と連携

SFA(Sales Force Automation)やCRM(Customer Relationship Management)とCMSを連携することで、営業活動や顧客管理を効率化することができます。

  • 顧客情報の同期

顧客情報をSFA、CRM、CMSと個別に管理している場合は、顧客IDといった照合キーによりデータを同期することができます。これにより、顧客情報の一元管理が可能となり、情報の重複や不整合を防ぐことができます。

  • 顧客エンゲージメントの向上

SFAやCRMの顧客情報を活用して、CMSで提供するコンテンツをパーソナライズすることができます。顧客の属性や行動履歴に基づいて、特定のセグメントに対して適切なコンテンツを表示することで、顧客エンゲージメントの向上が期待できます。

  • セールスサイクルの可視化

SFAやCRMのセールスパイプラインや取引情報をCMSに表示することで、セールスチームとマーケティングチームの連携を強化することができます。マーケティング活動やコンテンツの効果をセールスの進捗と関連付けることで、より効果的なマーケティング施策を展開することができます。これらの連携により、SFAやCRMとCMSの機能を組み合わせて、効率的な営業活動や顧客管理を実現することができます。APIを使用してデータの受け渡しや同期を行うことで、シームレスな連携を実現することができるのです。

  • X(旧Twitter)やInstagramなどSNSとの連携

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とCMSの連携には多くの利点があります。以下に、SNSとCMSの連携の具体的な事例をいくつか紹介します。

  • コンテンツの自動投稿

CMSで作成したコンテンツ(記事、画像、ビデオなど)を自動的にSNSに投稿することができます。これにより、コンテンツの配信範囲を広げることができます。

  • ソーシャルシェアボタンの追加

CMSの記事やページにソーシャルシェアボタンを追加することで、読者がコンテンツを簡単にSNSで共有できるようになります。これにより、コンテンツの拡散やWebサイトへのトラフィック増加が期待できます。

  • ユーザーのSNSログイン

CMSにSNSログイン機能を追加することで、ユーザーがSNSのアカウントを使用してWebサイトやアプリケーションにログインできるようになります。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待できます。

  • SNSのデータ分析

SNSのAPIを使用して、SNS上のデータを収集し、CMSで分析することができます。例えば、SNS上のユーザーの行動や反応を分析し、マーケティング施策の改善やターゲットの特定に活用することができます。これらの連携により、SNSとCMSの機能を組み合わせて、より効果的なコンテンツ配信やマーケティング活動を行うことができます。

APIを使用したCMS連携の傾向

マーケティング支援ツールとの連携が強まることが予想されます。APIを使用したCMS連携の傾向は、以下のようなものがあります。

  • ヘッドレスCMSの普及

ヘッドレスCMSは、フロントエンドとバックエンドを分離したアーキテクチャであり、APIを介してコンテンツを提供します。ヘッドレスCMSは、Webサイトやアプリケーションのフロントエンドを柔軟に構築することができるため、APIを使用した連携が一般的です。

  • マイクロサービスアーキテクチャの採用

マイクロサービスアーキテクチャは、アプリケーションを小さなサービスに分割し、それぞれのサービスがAPIを介して通信するアーキテクチャです。CMS連携も、マイクロサービスアーキテクチャの一部として行われることがあります。

  • クラウドサービスとの連携

クラウドサービスは、APIを提供して外部システムとの連携を容易にするため、CMS連携においてもよく利用されます。例えば、GoogleドライブやDropboxとCMSを連携させることで、コンテンツのバックアップや共有を行うことができます。

  • ソーシャルメディアとの連携

ソーシャルメディアプラットフォームは、APIを提供して外部システムとの連携を可能にしています。CMS連携では、APIを使用してソーシャルメディアにコンテンツを自動的に投稿したり、ソーシャルメディアのコンテンツをCMSに取り込んだりすることができます。これらの傾向は、APIを使用したCMS連携の需要が増えていることを示しています。APIを介した連携により、異なるシステムやサービスを組み合わせて効率的なコンテンツ管理や運用を実現することができます。

「課題解決の一例」

01.企業コンセプト / 02.サイトデザイン / 03.マルチデバイス対応 / 04.問い合わせ誘導05. CVのハードルを低く / 06.商品 / 顧客情報連携 / 07.ヒューマンエラー回避/08.サイト更新が簡単に / 09.サイト運営費用 / 10.自然検索からの流入 / 11.アクセス数