KNOWLEDGE
基礎知識

Web制作会社選びとCMS導入のメリットとは?

スピードが重要なデジタルマーケティング時代においては、Web制作会社選びとCMS導入がカギ。ベンダーやシステムの選定で気をつけたいポイントを紹介します。

Web制作会社の選び方

現在のマーケティングの主流はデジタルマーケティングであり、Webサイトはユーザーとの重要な接点となります。Webサイトを制作する際、ユーザーがアクセスしやすいデザイン性や信頼性を実現するのはもちろん、企業側の運用のしやすさ、拡張性も大きなポイントとなります。Webマーケティングでは、ユーザーの反応を見て施策を展開できる柔軟さとスピードが求められます。

またWebサイト制作の際に主流になりつつあるCMSを導入するかという点も検討が必要です。今回の記事ではWeb制作に当たって、どのような点を考慮すればよいのかを見ていきます。

Web制作会社選びのポイントは?

  • ●Webデザインを具体化する

Webデザインというとデザイン性の高い画面のことをまず思い浮かべるかもしれません。ですが、大切なのは見た目のデザインだけではありません。まずはWeb制作会社に要望を漏れなく伝えられるよう、自分たちがどのようなWebサイトを実現したいのかを具体化する必要があります。以下のポイントで要望を整理してみましょう。

  • 目的

Webサイト作成の目的を明確に伝えましょう。例えば以下のようなものが挙げられます。
ー新サービス提供に合わせて、LP(Landing Page ランディングページ)サイトを立ち上げたい
ーユーザーからのアクセスや問い合わせを増やしたい
ー新規ユーザーを開拓・アプローチしたい
ー自分たちでサイトを更新したい
明確な目的を伝えることによって制作会社側でどこを重点的に制作すればよいかを把握することができます。また、要件によってはWebサイトを新たに制作しなくても、ツールやシステムを導入することで解決できる可能性も見えてくるでしょう。

  • ターゲット

ペルソナやカスタマージャーニーなど、ターゲットユーザーの属性や行動を具体化することで、ユーザーに合ったサイト設計につなげられます。万人受けを目指すよりも、自社が獲得したいユーザーがいかに使いやすいかを意識するのがポイントです。

  • 現在のWebサイトの課題

今あるWebサイトの現状を把握しましょう。デザイン、使い勝手、アクセス、ニーズを満たすコンテンツ構成かなど、現状を把握することにより、これから制作するWebサイトにどう改善点を盛り込むかが見えてきます。感覚的なこともできるだけ言語化することで意思疎通を円滑にします。

  • プラットフォームの拡張

自社のシステムを他のシステムやアプリケーションと連携できます。たとえば、SNSアプリケーションを開発する際に、他のアプリケーションのAPIを使用してユーザー情報を取得できます。

  • 自社の製品・サービスの強み、アピールポイント

サイト上でどの点をアピールして欲しいか、他社に比べて優れている点は何かを明確に制作会社に伝えましょう。自分たちが制作会社へインプットする情報が単調な内容だと、出来上がるWebサイトも強弱がなく当たり障りのない内容になる可能性があります。

  • 納品希望日

どの程度の規模のWebサイトを制作するかにもよりますが、納品希望日はできるだけリードタイムに余裕を持って制作会社に伝えましょう。特にベータ版から本リリースに向けた修正作業は膨大になることが多く、テスト項目と評価基準をあらかじめ決めておくことでリリース日を遵守できるようにします。

  • 予算

予算によって制作上実現できる内容が決まると言ってよいでしょう。制作会社に実現したい内容と予算を明確に伝えることによって、制作会社からの見積もりとの具体的な擦り合わせが可能となります。

Web制作会社を選ぶポイントは?

自分たちが実現したいWebサイトを念頭に、各制作会社の制作実績などを見て選ぶ必要があります。

  • システムに強い制作会社

システム開発の経験が豊富で、エンジニアが主体の制作会社。デザイナーは自社スタッフで、システムは外注を考えている場合は、システムに強い制作会社がおすすめです。セキュリティ対策面も安心感があり、既存の自社システムと連携したい場合などにも相談しやすいです。

  • デザインに強い制作会社

ユーザーの感性に訴えたい、ブランドイメージを表現したい、などデザインにこだわりを持っている場合は、デザインに強い制作会社に相談しましょう。
クライアントニーズをデザインに落とし込むプロセスに長けており、感覚的になりがちなデザインをロジカルにまとめてくれます。

以上の2タイプ以外にも、総合的に強みをもった制作会社も存在します。制作会社の過去の実績、過去に経験のある業種や分野を見ることも、自分たちに合っているかどうかの判断材料となるでしょう。

制作会社を選ぶその他のポイント

  • 総合力

納品したら終了ではなく、Webサイトを立ち上げた後のコンテンツや記事の更新、広告、SEO対策など運用面も依頼できるような総合力のある制作会社であれば、長く付き合うことで自分たちのビジネスへの理解も深まり、コンサル兼パートナーとして心強い存在となるでしょう。
競合の調査をしたり、広告や分析の支援をしてくれる会社もあります。

  • アフターケア

大規模にWebサイトを含むシステム全体を刷新したい場合など、サイト納品後もメンテナンスが必要な場合もあるでしょう。要件定義の段階から伴走し、自社の要求に対して予算、納期、効率、セキュリティなど多面的な観点でアドバイス、サポートしてくれる相手が望ましいです。初期構築に携わったメンバーの退社で仕様が分からないといったことがないように、設計図を共有してもらうことも忘れずに。

CMSとは何か?

次に現在のWebサイト制作の主流になりつつあるCMSについて見ていきます。 CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略です。これまでHTMLなど専門知識が必要だったサイト構築・更新を、専門知識がなくても行える仕組みのことを指します。

  • 専門知識がなくてもWebサイトを作成、更新することができる
  • ●CMS導入のメリットとは

従来Webサイトの更新に必要だったHTMLの知識がなくても、CMSを導入すれば専門知識のないスタッフでも更新が可能となります。コンテンツ制作をするスタッフがWebサイトの更新ができるようになるので、運用効率を上げ、連携ミスによる事故を防ぐことにつながります。

  • 複数部署で作業を分担しやすい

様々なコンテンツを抱える企業のWebサイトでは、ページによって管轄する部署が異なることが多いと思います。従来のWebサイト更新作業は、各部門の更新点を集約し、制作会社に外注して更新するというステップが必要でしたが、CMSを導入すれば各部門が直接Webサイトの更新作業をすることができます。

  • デバイスやメディア間の連携が容易

Webサイトのコンテンツをスマホはもちろん、モバイルアプリ、ECサイト、SNS、デジタルサイネージ、スマートスピーカーなど、様々なデバイスやメディアでの連携が可能になります(連携の範囲は各社CMSによります)。

  • SEO対策になる

CMSを導入すれば専門知識なく簡単にWebサイトが更新できることから、施策やユーザーの反応に応じてWebサイトをこまめに更新でき、SEO対策にもCMSならではの強みを発揮できます。

以上、Webサイトの制作会社の選び方について見てきました。
今後新たにWeb制作を検討される場合は、CMS導入も含めて検討されてはいかがでしょうか。

「課題解決の一例」

01.企業コンセプト / 02.サイトデザイン / 03.マルチデバイス対応 / 04.問い合わせ誘導05. CVのハードルを低く / 06.商品 / 顧客情報連携 / 07.ヒューマンエラー回避/08.サイト更新が簡単に / 09.サイト運営費用 / 10.自然検索からの流入 / 11.アクセス数